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【免疫】ワクチンを打ったら大丈夫は間違い!? ワクチンと抗体の関係について

 

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現在、世界中で新型コロナウイルスに対するワクチンが作られています。
WHO(世界保健機関)の8月25日時点のまとめによると、現在、臨床試験に入っているCOVID-19ワクチン候補は31種類。このほかに142種類が前臨床の段階にあります。

 

 

日本でも、加藤勝信厚労相は8月28日の記者会見で、米ベンチャーのモデルナ社が開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、「武田薬品の販売流通の下で、来年上半期から4000万回分(2000万人分)以上供給することを前提に、モデルナ社、武田薬品と交渉を進めている」と述べました。

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なぜワクチンは、これほどまでに重要なのでしょうか?

 

 

「ワクチンを打ったら、抗体ができるから安心」と思われる方も多いですが、本当にそうなのでしょうか??

 

 

これからワクチンを打つ人も打たない人もいると思いますが、きちんと「ワクチン」について知ったうえで、自分の行動を選択した方が良いと僕は思います!

 

 

なので、今日は「ワクチン」と「抗体」について、お伝えしていきたいと思います!

 

 

こんにちは!
健康習慣アドバイザーの與那原 勇(よなはら いさむ)です!

 

はじめての方は、こちらもどうぞ!

 

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本日の目次はこちらです!

 

そもそも「抗体」とは?? 

 

予防接種でワクチンを打つ目的は、感染症に対する「抗体」を作ることですが、そもそも抗体とはなんなのでしょうか??

 

 

体内にウイルスや細菌といった病原微生物が侵入してきた時、まず初めに身体は本来持っている免疫機能で、それらの外敵に対抗します。(自然免疫)

 

 

免疫細胞は、自然免疫によって対抗する中で、病原微生物の情報を入手し、オーダーメイドでそのウイルスに対する武器が作られます。これが「抗体」です!

 

 

「抗体」が作られることによって、それ以降、同じ病原微生物が侵入してきたとしても、無力化したり、ほかの免疫細胞の手助けをすることができます

 

 

このように過去に侵入した外敵の特徴や攻撃方法を記憶し、次の侵入に備える仕組みのことを「獲得免疫」と呼びます。

 

 

ワクチンは、この「獲得免疫」を活用して、弱体化あるいは無力化されている病原微生物を体内に入れることによって、身体に「抗体」を作らせているんですね!

 

 

ですが、抗体はオーダーメイドのものなので、ワクチンの元となった病原微生物とは違うものに感染してしまった場合には、効果は期待できません。

 

 

インフルエンザにも「A型」、「B型」とありますが、それぞれの抗体を感染前に獲得しようと思えば、それぞれのワクチンを接種する必要があるということですね。

 

 

「ワクチン」にも様々な種類があった!

 

「抗体」を作るためにワクチンがあるということですが、下記のように、ワクチンにも様々な種類があります!

 

生ワクチン

 

「生ワクチン」とは、「毒性を弱めた病原微生物」を投与し、それに対する免疫を高める予防治療です。

 

 

その名の通り、生きた病原微生物を身体に入れるので、細胞に侵入・潜伏してから、長期にわたり増殖することになります。

 

 

その増殖のたびに、免疫細胞は病原微生物の情報を入手することができるので、結果として、「長期的に強い抗体」を手に入れることができますが、十分な免疫ができるまでには、約1か月かかると言われています。

 

 

麻疹やおたふくかぜ、結核菌のワクチンが「生ワクチン」として使われています。

 

不活化ワクチン

 

「不活化ワクチン」は、生ワクチンの逆で、「既に死んでいる病原微生物や病原微生物の一部」をもとに作られたワクチンです。

 

 

生ワクチンとは異なり、病原微生物と免疫細胞の戦いが行われないので、得られる情報も少なく、免疫は短期間で失われてしまいます。

 

 

そのため、「不活化ワクチン」の場合には、一定期間を空けて繰り返し接種する必要があります。

 

 

インフルエンザやB型肝炎のワクチンは、この不活化ワクチンが使われています。

 

トキソイド

 

「トキソイド」とは、「病原微生物の毒性」だけを取り出し、毒性を無くしたものです。不活化ワクチンに分類されることもあり、不活化ワクチンと同様に複数回の接種によって、抗体が作られます。

 

 

破傷風のワクチンは、このトキソイドが使われています。

 

 

ワクチンによって、「抗体」ができたとしても大丈夫とは限らない!?

 

「ワクチンを打ったから大丈夫!」と思っている方は多いですが、ワクチンの接種による抗体の獲得は、免疫細胞からしたら、いわば「予行演習」や「リハーサル」といったものであり、完璧ではありません。

 

 

また、「抗体」はオーダーメイドであることから、ワクチンで接種したものと違う病原微生物が侵入した場合には効果が期待できません。

 

 

そもそも「免疫」というのは、「重層防御」という考え方があり、皮膚や体毛、だ液なども免疫としても機能を担っています。

 

 

つまり、「抗体=免疫」ではなく、身体の総合的な状態が免疫力を表しているのではないかと僕は思います。

 

 

ワクチンを打つ前に、基礎体温や日頃の体調、睡眠、栄養状態などを整える必要があるかどうか考えていきたいですね!

 

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!!

 

 

(参考書籍)

 

休み時間の免疫学 第3版 (休み時間シリーズ)

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  • 作者:齋藤 紀先
  • 発売日: 2018/02/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

運動・からだ図解 免疫学の基本

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  • 発売日: 2018/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

(参考動画)

 


【ワクチンと予防接種とは?】ワクチンの仕組みと分類について解説

 


抗体ができても免疫を獲得したことにはなりません。その理由を説明します。【栄養チャンネル信長】

 


抗体で免疫が出来ているわけではない~ワクチン不要論~【CGS 内海聡 医療と食 第6回】

 


新型コロナウイルスと免疫の仕組みを解説

 

(参考サイト)

加藤厚労相 米モデルナ社の新型コロナワクチン国内供給へ 販売流通は武田薬品で交渉進める | ニュース | ミクスOnline

 

新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】(8月28日UPDATE) | AnswersNews

 

生ワクチンと不活化ワクチン|ワクチン.net(ワクチンネット)

 

 

 

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